DAILY

視覚芸術家ソ・ダソムの連載 「Texture」第七回

台風2号の影響による、激しい雨や風が心配ですね。皆様どうぞ、安全にお過ごしください。

そんな中ですが、今月の「Texture」更新です。ダソムが今年に入ってから続けている「自分の体をメインテナンスする方法」。小麦粉や間食、お酒も少しずつ解禁しているようで、先日ソウルでダソムに会った時には一緒にワインを飲むことができました。運動も無理のないスタンスで続けているダソムの体調管理のその後の経過。そして、近年の韓国の文化の中で体調にも関連する3つのキーワード「맛집(おいしいお店)」「먹방(食べる放送)」「배달문화(配達文化)」を紹介。

ダソムおすすめの맛집(マッチップ)、炭火で焼いたうなぎがとっても気になります。次回ソウルに行ったら、連れて行ってもらわなければ!

では、ゆっくりどうぞ。

Texture_7

Textureエピソード6にて、健康のため特に体の循環を助けるために食習慣を改善することが、体にどんな風に助けになったかをみなさんに共有したとしたら、今回は前回紹介したことを実行しながら、満足した部分そして難しかった部分についてお話しをしようと思う。私の成功だけをみなさんに共有するためではなく、いくつかの試みと経験による小さな失敗と成功についての話をしたい。多くの人々が良いということ(すでに検証された本やオンラインの情報チャンネルなど)を探索して、また選択して経験してみる過程を経て、オーダーメイドで日々のルーティーンを決め、それを持続していくことができるように試みた経過に対しての話だ。私たちが生きている毎日、瞬間瞬間の全てが過程のひとつであるため、その中で起こることを一緒に分かち合い、各者が自身のこととして消化する中で互いに学び、知恵を分け合うことができたらと思うためだ。また、韓国の食文化、習慣と関連があると思われるいくつかの文化についても紹介をして、これらについての私の考えも共有してみようと思う。

小さな成功と失敗の積み重ね

前回の文章でお話しした通り、今年のはじめに体の消化力が落ちた。コンディションが悪い時には、朝起きてあたたかい白湯やお茶(カフェインのない麦茶やケツメイシ茶)を飲み、午前中(通常10時〜12時の間)には、30分〜1時間程度YouTubeでヨガのチャンネルを見て、空腹を維持したまま、必ずヨガを実行した。12時以降に1食目の食事をし、食事の後には日の光を浴びながら歩くということを1カ月間、1日も欠かさず行った。コンディションによって、1日に10分だけでも歩くことができなかったら、簡単なスローバーピー*1、スクワットやランジ*2などのホームトレーニングとして代表的な運動を、そんなにたくさんではないが気の向く分だけ行った。

*1 スローバーピー
筋力トレーニングや有酸素運動として行われる全身運動。5つのステップからなるもの。

*2 ランジ
ウェイトトレーニングのひとつ。主に大臀筋と大腿四頭筋に刺激を与えるもの。

あれから2ヶ月以上が過ぎ、現在は食事の管理を調整し、体を動かすことを増やした結果、消化が良くなって、今では1日に3回、20分ほど早足で歩きジョギングをして、朝起きてから行う20分程度のストレッチを、1時間のヨガの代わりとしている。とても忙しく、疲れた日は午前ではなく午後に運動をしたり、省略する場合もある。体重を減量する目的ではないけれど、不必要な習慣で得られた体の不均衡を均衡に正すため、私が何時にどのくらい食べることが最も健康で満足度があるのか、運動をする際どの時間帯にどのくらい体を動かすことが、負担なく運動を持続することができる程度なのかを知ることが重要だと考え、空腹な時間は地道に維持するものの、日頃好きだったのだけれど、意識的に食べないでいた間食も少し食べながら、そんな風に過ごしている。少し(運動の習慣が)ゆるんだら、もちろんその時に従って小さな体の変化がある。

実際、このような体の変化のために努力を決心した初期には、消化不良の症状が深刻で切実だったので、30分〜1時間の運動も長く感じなかったが、1時間を過ぎた瞬間、心に負担が生じた。それで、ヨガより少し体の動きの流れが早いストレッチを起床後、全ての日々のスケジュールの前に行おうと努力した。そうしたところ、運動の絶対的な時間が減って、体が戻ってしまったらどうしようと憂慮していたこととは結果が違って、また別の活力が生まれ、体は同じように維持している。もちろん運動もゆるく行いながら、食べないようにしていた小麦粉や甘いものを食べ、お酒も飲みながら、以前のむくみがない状態の時よりも少しむくんでいるような気もしたし、お腹に肉がついた感じもする。そうするとすぐ、健康でなくなった心がうっとおしくなり、自分自身に対する軽い恨みや後悔につながったりもしたが、あれから何週間か経って、今はそのような何回かの難しさの中でも、コツコツ習慣を維持しようと努力する過程にあり、その途中で気づいたことは、とにかく私の選択による過程なだけで、失敗だと認知しないことが、自分にとって有利だということだ。心理的に感じる脅迫観念やストレスのため、過程をやり過ごすことを考えてみると、私の1日1日の方向を堅固に調律する気持ちで、少し後悔をしたとしても、失敗よりはよかったという部分は満喫するものの、よくないと考えた理由があったら、それを思い出して同じ行動を反復せず、もっと良いコンディションを作ることに専念することに集中することが必要だ。重要なことは、とにかく私の情緒と身体を分離せず、同じ波に乗ることだとお話ししたい。

【写真1-1】
週3回ほど、空腹の状態で行う朝のランニング。毎日渡る家の前の横断歩道、いつも着用しているランニングシューズ。

【写真1-2】
夏が近づくにつれて長くなる日差し。写真の撮影時間、午前5時30分。

【写真1-3.4】
ランニングをする時、いつも通る上り坂の道。塀にからむ蔦が自然で美しい。春には桜が綺麗だったし、今は夏へと移りゆく緑の服をまとっているところ。

 

それから、先ほどお話した過程と表面的に似ているように見えるけれど、核心の違う過去の試みとの差異に関してお話をしたい。最近実行している新しい習慣。以前、健康より外見的な部分についての関心が生まれて、ある程度体重を減量することを試したことがあった。現在もたくさんの人が内部的な健康より、外見的な要素についての偏った関心で短期的な目標を立て、自らを追い詰めて「達成した」と安堵感を持つようだ。このような内容の代表的な例に、ボディープロフィールの撮影を挙げることができる。ボディプロフィールの撮影は、かなり流行したし、今も完全に終わってはいない。性別に関係なく流行したもので、体を作り写真を撮る行為は、本人が設定した限られた時間の中で美しく手入れした体つきをスタジオで撮影すること。ソーシャルメディアに一種の宣言をした後に、その過程と結果をアップして、自らをアピールする行動傾向が大きく流行した。だが、私たちが自分の心、自分の体が実はどんな状態なのかについては検討がつかない。今日食べたカロリー、今日運動した時間、体重や身体のサイズなどなど、様々な数字に執着したり、これによって脅迫観念を持つことになったりするということを自覚することをおすすめする。新しい習慣について信頼をもって、この過程が自分の体に合うのかどうか実験をする段階、少しの間、元のように体が戻ってしまった時の心の引き締め方、回復をしようとする努力などが、私の望む重さの体重が体の様子に対する執着ではなく、身体的な代謝と関連した内部的な健康状態と心の状態について理解をし、反応することが重要だということだ。

マッチップ(おいしい店)、モッパン(食べる放送・番組)、配達文化

上記の内容に関して書いていたら、関連のあることを思い出したのだが、実は韓国で体重の減量と健康な食習慣とが逆になりうる可能性は高いが、流行を越えてひとつの大きな文化の流れとして定着したコンテンツが、ここ何年間か特殊に流行し、注目を受けている。すでにご存知の方もいらっしゃると思うが、「モッパン」と「マッチップ」というキーワードを挙げることができる。そのほかに追加したいのが「配達文化」だ。私を含む韓国人たちが経験している配達文化とそれに伴う速い速度感。料理をしなくて良いという便利さもあるが、さらに衛生状態などについて鈍感になって、これがひとつの強力な文化の流れとして定着するにつれて、新しい職業を形成したり、日常だと思っていたことが特別な危機意識もなく、それ以上には起こらないのかもしれない。

実は、配達食文化は韓国で新しく登場したわけではない。1984年生まれである私が幼い時にも存在していたが、その当時から2010年までは配達は特定の食べ物に限られている場合が多かった。例えば中華料理、チキン、ピザ、チョッパル(豚足を醤油と香辛料で煮込んだ料理)などのように人々が家で主に出前をしてもらって食べる場合がほとんどで、何種類かの食べ物を販売している業種で事業者が、直接配達をする人を雇用して配達システムを運営するケースを除いては、テイクアウトまたは店内での食事を利用していた。しかし2019年、ハンバーガーを皮切りにCOVID-19の世界的流行によって、これ以上店内での食事ができなくなり、これを起点として配達サービスを利用する事業主と消費者の間をつなぐサービスが成長することになった。代表的な配達サービスの業態としては、「ペダルミンジョク(配達民族)」「ヨギヨ」「クーパンイーツ」を挙げることができるが、多様なメニュー、業態との契約、割引クーポンの提供、1注文1配達など各社違った長所、短所を持って活躍している。これによって配達することのできる食べ物の種類の制限がほとんどなくなり、大部分の業態が各社サービスと提携し、配達を提供できるようになった。そうこうしているうちに、コロナの時期を起点としてシステムが確固たるものになり、現在では配達注文がむしろ主力の分野として位置付けられている。コロナと共にあった日常が過ぎ、コロナの終結にむかっている現在、またどんな変化が生まれるのか気にかかる。

もうひとつのキーワード「マッチップ」はおいしい飲食店を意味する。「맛있는(マシンヌン)=おいしい、집(チップ)=店」という単語を略して作られた新造語は、ポータルサイトの検索によると1987年度にも使用されていた。私から見ると韓国人は、食べものを食べることについての関心が概ね高くもあり、私自身も、ある地域に行っておいしい食べものについて情報を収集したり、選別したりすることについて関心が高いほうだ。私が大学生だった2000年代序盤もインターネット環境は良かったが、情報は望むほど集められるわけではなかった。facebookや一部のブログは、情報を整理したり、実際に食べた経験を通して口コミとしての情報を与えてくれるものとして記憶の中で鮮明だ。下記に、最近訪問した私だけの「マッチップ」の記録の一部をみなさんに共有する。

【キュン】
一番最近、先週末に訪問した「キュン」。青瓦台の近くにある静かであたたかな空間。ビーガンベースの健康でおいしい食事、ナチュラルワインを提供する。簡単な食事とアイスクリームが人気のランチ(店内オンリー)、ナチュラルワインと野菜ベースの真心のこもった食事のディナー(予約が必要)。シェフは日本で料理を勉強したようだが、ヤンニョム(調味料)や料理の中の食材たちがそのこと感じさせる。健康で、現地の要素が融合した美しいカフェ兼食事の空間だ。

【スプ ソク チャンオチョン(森の中のうなぎ村)】
両親と一緒に行ったうなぎのおいしいお店。質の良いうなぎを全て炭火で焼いてくれる。店舗の場所は車を利用しないとたどり着くのが難しい位置にあるため、お得意さんでいつも賑わう文字通り良い材料の味。本当においしい。

【ル フリーク】
聖水洞のホットプレイスの中のひとつで、ナッシュビルバーガーがシグネチャーメニュー。若い人たちの好きなビジュアル、味、空間の調和がとれた程よい味。

【スルラギル】
ソウルの隠れたホットプレイス巡羅通り*3の地元の美味しい店。発酵させたホンオ(ガンギエイ)とスユク(茹で豚)そしてキムチが有名な三合(サムアップ、3つの材料が合わさったという意味)。自家製のマッコリが調和のとれた素朴な味の店。

*3巡羅通り
地下鉄3号線安国駅から徒歩5分ほどにある通りで、ソウル特別市鍾路区苑南洞に位置する。

このように「マッチップ」は韓国人の人生全般において、検索と経験を通して自分だけのリストとして定着し、味を追求する人なら、なおさらそうなるようだ。私が記憶する「マッチップ」についての一番大きな変化と反響は、イメージが基盤の新しいソーシャルメディア、インスタグラムの大流行と併せて、コーヒーや飲食店産業の若い世代を主軸とした大幅な成長に支えられ、個体数が幾何学的に増加し、共に若い社長、若いお客さんたちの間で、その人たちの世界に息づく傾向と流行が情報の蓄積と利用に大きく寄与したと考える。一方でそれに伴う事業主の無数の成功と失敗、そして情報を頻繁に利用する利用者の選択に対する重要度、また急速に上昇したソーシャルメディア広告産業の注目度が高くなると、消費者の力を借りて知らせるバイラルマーケティングの代表的なケースである、マッチップブログマーケティングが盛んに行われた。ソーシャルメディア環境を活用したマーケティングのトレンドで、一種のエージェンシーの役割を持ちながら、飲食店の事業主にマーケティング費用をもらって店を体験する顧客を集め、その飲食店が露出されていき、ある程度の肯定的な反応を引き出すことができるような戦略だ。事実、初期には広告であることを隠して、無条件に良い評価が上がるようにする傾向があったが、最近はより分別のある消費者が、見慣れた広告のパターンを感知して排除させる傾向にあって、完璧に肯定的ではなく、正直なレビューとそれ相応な小さな保証(一部金額支援)などを行う流れに変化した。その余波として、ブロガーとインスタグラマーをひっくるめたインフルエンサーの役割がとても重要になった。

モッパンは、現在海外でも「먹는(モンヌン)=食べる、방송(パンソン)=放送」という言葉を略した「モッパン」という単語が固有名詞として活用されるほどの人気だ。モッパンユーチューバーチャンネルも多様で、ASMR、よく合う食べ物の組み合わせ、コンセプトにそった食べ物の準備、ファンたちとの疎通など、その中での人気の要因も多様だ。チャンネルを運営するユーチューバーが何を見せてくれるのか、どこに集中するかによって、挑戦するタイプ(量がとても多いとか、食べづらい食べ物、触るのが難しい食べ物など)、美食を追求するタイプ(食べものの味について評価したり、量より味を伝えることに集中)、疎通を重要視するタイプ(食べることだけに集中するのではなく、食べ物そのものについて話しをしたり、話しをすることでファンと疎通することが重要だと考えるもの)などに大きく分けることができる。アフリカTV*4からスタートし、現在YouTubeのチャンネルでも人気のあるコンテンツとして位置付けられただけでなく、ユーチューバーがテレビの放送にも出演し力量を発揮するなど、インフルエンサーとして文字通り人気に比例して、力を行使している。

*4 AfreecaTVとは韓国の生配信アプリのこと。ブロードキャストジョッキー(BJ)と呼ばれる放送者がライブ放送を配信している。

まず流行として始まり、文化として定着した3つのキーワードを見てみたが、食べ物に関連した韓国の文化について個人的な印象をもう一度思い浮かべてみると、「圧巻して通り過ぎる」ということだ。韓国の人々はひときわ流行に敏感で、それが通り過ぎていく流行であるとわかっていながらも、またはそのことをわかっているがゆえに、先を争って経験をしたがり、これが逆にトレンドを動かす原動力でもある。実際に、私はこの文化の中で生きているにも関わらず、新しいものへの興味は薄く、古いものの魅力を選好し、永く続くことから生まれる自然な変化をもう少し愛して守っていきたい気持ちがある。

反感や懸念に反して、定着するものはとにかく定着し、流れていくものはとにかく流れていくということを時間の流れと共に徐々に分かっていっている。以前は流行に敏感で、先に使った表現が行き過ぎではないかと言われるほど、新しい刺激に、情緒に、互いに振り回された我が国が残念でもあった。しかし、各国の文化ごとに特徴的な長所や短所が存在するのだから、長所を強化して、短所を緩和することが一番効果的な方向ではないかと最近思い、また見つめて深く考えてみる。

Texture_7

에피소드 Texture_6에서 건강을 위해, 특히 몸의 순환을 돕기 위해 식습관을 교정하는 것이 어떻게 도움이 되는지를 공유했다면, 이번에는 소개한 것들을 진행하면서 만족하는 부분, 그리고 어려운 부분에 관해서도 이야기 하려고 한다. 내가 전달하고 싶은 것은 나의 성공만을 공유하기 위해서가 아닌 많은 여러 가지 시도와 경험에 따른 작은 실패와 성공들에 대해 이야기 하고 싶다. 다수의 사람들이 좋다고 하는 것(이미 검증된 책이나 온라인 정보 채널 등)을 탐색하고 또 선택적으로 경험해 보는 과정을 거치면서 본인 맞춤형으로 루틴을 정하고 그것을 지속해서 할 수 있도록 시도하는 과정에 대한 이야기다. 우리가 사는 매일, 한순간 모두 과정이기 때문에 과정 안에서 일어나는 일들을 함께 이야기 나누고 각자 자신의 것으로 소화하는 과정에서 서로 배우고 지혜를 나누는 것이 가능해졌으면 하기 때문이다. 또한 한국에서 먹는 문화, 습관과 관련 있다고 생각하는 문화도 몇 가지 소개하고 이것에 대한 내 생각도 공유해 보도록 하겠다.

작은 성공과 실패의 경험 쌓기

지난 글에서 이야기한 바와 같이, 올해 초 소화력이 떨어지고 컨디션이 좋지 않을 때는 아침에 일어나 따듯한 물이나 차(보통 카페인이 없는 보리차 또는 결명자차)를 마시고 오전 시간(보통 10:00 ~ 12:00 사이)에는 30분 – 1시간 정도 되는 유튜브 요가 채널을 보고 공복을 유지한 채 오전에 반드시 수행하였다. 12:00 이후에 한 끼 식사하고 식사 후 바로 해를 쬐며 걷는 것을 한 달간 하루도 거르지 않았다. 다만 컨디션에 따라 하루에 다만 10분이라도 걷거나 그러지 못하면 간단히 슬로우 버피, 스쾃이나 런지 등의 홈 트레이닝의 대표 운동을 아주 많이도 아니고 마음 내키는 만큼만 해주었다.
그로부터 두 달 이상 지난 현재 식단을 조절하고 움직임을 늘린 결과 소화력이 좋아졌고 현재는 하루에 세 번 20분 정도 빠르게 걷고 달리기를 하고 아침에 일어나서 하는 20분 정도의 스트레칭으로 1시간의 요가를 대신한다. 너무 바쁘거나 피곤한 날은 오전이 아닌 오후에 하거나 건너뛰는 경우도 있다. 체중을 감량하고 싶은 목적이 있는 것은 아니지만 불필요한 습관으로 얻은 몸의 불균형을 균형 있게 맞추기 위해서 내가 몇 시에 어느 정도를 먹는 것이 더 건강하고 만족도가 있는지, 운동을 할 때 어떤 시간대에 얼마만큼의 움직임이 부담 없이 지속할 수 있는 정도인지 아는 것이 중요하다고 생각해서 공복 시간은 꾸준히 유지하되, 평소 좋아하는데 의식적으로 먹지 않았던 간식도 조금 먹으면서 그렇게 지내고 있다. 그렇게 조금 느슨해지면 물론 그에 따른 조금의 변화가 있다.

사실 이런 변화를 위한 노력을 결심한 초기에는 소화불량 증상이 심각했고 절실한 마음에 30분 – 1시간도 길게 느끼지 않다가 1시간을 떠올리는 순간 마음에 부담이 생긴 것이다. 그래서 요가 보다는 조금 흐름이 빠른 스트레칭을 기상 직후 모든 일정 전에 하려고 노력한다. 그랬더니 운동의 절대적 시간이 줄어서 증상이 돌아오면 어쩌지? 라고 우려했던 것과 다르게 또 다른 활력이 생기고 신체는 비슷하게 유지하고 있다. 물론 운동도 느슨하게 하면서 안 먹던 밀가루나 단 음식 또는 술을 마시면 한 참 붓기가 없을 때보다 조금 부은 느낌도 들고 복부에 살이 붙은 느낌도 든다. 그러면 마음이 금세 덜 건강해진 마음이 들어 울적하고 스스로에 대한 가벼운 원망이나 후회로 이어지기도 했지만 그로부터 몇 주가 지난 지금 그런 몇번의 어려움에도 꾸준히 습관을 유지하려고 노력하려는 과정에 있었고 이 과정에서 깨달은 것은 이것도 어쨌든 나의 선택으로 이뤄진 과정일 뿐 실패라고 인지 하지 않는 것이 나에게 유리하다는 것이다. 심리적으로 느끼는 강박이나 스트레스 관리를 위해 과정을 지나는 것으로 생각해 보면, 나의 하루하루의 방향을 견고하게 조율한다는 마음으로, 조금 후회가 되더라도 실패감보다는 좋았던 부분은 만끽하되, 안 좋다고 생각한 이유가 있다면 그것을 떠올려 같은 행동을 반복하지 않고 더 좋은 컨디션을 만드는 것에 집중하는 것을 집중하려고 하는 것이 필요했다. 중요한 건 어쨌든 내 정서와 신체를 분리하지 않고 같은 파도를 타는 것이라고 말하고 싶다.

【사진1-1】
주 3회 정도 공복 상태에서 하는 아침 러닝 매일 건너는 집 앞 건널목, 항상 작용하는 러닝화

【사진1-2>】
여름이 다가올 수록 길어지는 해. 사진 촬영시각 오전 5시 30분.

【사진1-3, 4】
러닝을 할 때 항상 지나는 오르막 길.
담벼락에 담쟁이가 자연스럽고 아름답다. 봄에는 벗꽃이 아름다웠고 현재는 여름으로 넘어가는 녹색 옷을 입는 중

그리고 앞서 말한 과정과 표면적으로 비슷해 보이지만 핵심이 다른 과거의 시도와 차이점에 관해 이야기 하고싶다. 요즘 실행하는 새로운 습관 이전에 건강보다 미적인 부분에 대한 경각심이 들어 어느 정도 체중 감량을 시도한 적이 있다. 현재도 많은 사람이 내부적인 건강함보다는 외적인 요소에 대한 치우친 관심으로 단기적인 목표를 세워 자신을 몰아붙이고 ‘달성했다’. 라는 안도감을 가지는 듯 하다. 이러한 내용의 대표적인 예로 바디 프로필(Body-profile) 촬영을 들 수 있다. 바디 프로필 촬영은 한참 유행 했었고 지금도 완전히 끝난 것은 아니다. 성별을 가리지 않고 유행했던 몸 만들고 사진 찍는 행위는 본인이 설정한 제한된 시간안에 스튜디오에서 아름답게 가꾼 몸매를 촬영하는 것으로 소셜미디어에 일종의 선언을 한 후에 그 과정과 결과를 올리며 스스로 홍보하는 행동 경향이 크게 유행했다. 그러나 우리가 내 마음 내 몸이 사실 어떤 상태를 알아차리지 못한다. 오늘 먹은 칼로리, 오늘 운동한 시간, 체중이나 신체 치수 등등 온갖 숫자에 집착하고 이것으로 결국 강박을 가지게 되고 있음을 자각하기를 추천한다. 새로운 습관에 대한 신뢰를 갖는 과정, 이것이 내 몸에 맞는지 실험하는 단계, 조금은 원래대로 돌아갔을 때의 마음 다잡기, 회복하려는 노력 이런 것들이 내가 원하는 무게의 몸무게가 몸의 모양에 대한 집착이 아닌 신체적 대사와 연관된 내부적 건강 상태와 마음 상태에 대해 이해하고 반응하는 것이 중요할 것이다.

맛집, 먹방, 배달문화

위의 내용에 관해 쓰다가 연관이 있어 떠오른 것인데 사실 한국에서 체중 감량과 건강한 식습관에 반대될 수 있는 가능성은 높으나 유행을 넘어 하나의 큰 문화 흐름으로 자리 잡은 콘텐츠들이 몇 년간 특수하게 유행하고 주목받고있다. 이미 알고 계신 분도 있겠지만 ‘먹방(Mukbang)’과 ‘맛집(Mat-zip)’이라는 키워드를 꼽을 수 있다. 그 외 추가하고 싶은 건 ‘배달문화(Delivery Service Culture)’이다. 나를 포함한 한국 사람들이 겪고 있는 배달 문화와 그에 따른 빠른 속도감, 요리하지 않아도 되는 편리함도 있지만 나아가 위생 상태 등에 대해 둔감해지고 이것이 하나의 강력한 문화의 흐름으로 자리 잡아 감에 따라 새로운 직업을 형성하거나 일상이라고 여기던 일이 특별한 위기의식 없이 더 이상 일어나지 않을 수도 있다.

사실 한국에서 배달 음식 문화가 새롭게 등장한 것은 아니다. 1984년생인 내가 어릴 때도 존재했고 다만 그 당시부터 2010년까지 특정 음식에 국한된 것이 많았다. 예를 들면 중국 음식, 치킨, 피자, 족발 등과 같이 사람들이 집에서 주로 배달해서 먹는 경우가 대부분인 몇 가지 음식을 판매하는 업장에서 업주가 직접 배달하는 인력을 고용해서 배달 시스템을 운영하는 케이스를 제외하고는 주로 포장 또는 매장 취식을 이용하곤 했다. 그러나 2019년 하반기를 시작으로 COVID-19의 세계적 유행으로 더 이상 매장에서 식사할 수 없어졌고 이를 기점으로 배달 서비스를 이용하는 업주와 소비자 사이를 연결해 주는 서비스가 대폭 성장하게 된다. 대표적인 배달 서비스 업체는 대표적으로 배달의 민족, 요기요, 쿠팡-이츠((eats)를 들 수 있는데 다양한 메뉴(업체와의 계약, 할인쿠폰 제공, 1주문 1배달 등 각기 다른 장단점으로 다르게 활약하고 있다. 이에 따라 배달할 수 있는 음식 종류 제한이 크게 줄어 대부분의 업체가 배달 서비스와 제휴해 배달 서비스를 제공하게 되었다. 그러던 중 코로나 시기를 기점으로 시스템이 확고하게 굳어져 현재 배달 주문이 오히려 주력 분야로서 자리매김하고있다. 코로나 일상 시대(with)를 넘어 코로나 종결(end)로 가고 있는 현재 어떤 변화가 또 생길지 추이가 궁금하다.

또 다른 키워드 ‘맛집’은 ‘맛있는 음식점’을 뜻한다. ‘맛있는 집’을 줄여서 만든 신조어로 포털 사이트 검색에 따르면 1987년도에도 사용했던 용어다. 내가 보는 한국 사람들은 음식을 먹는 것에 대한 관심이 대체로 높기도 하고 또한 이것을 방송 등에서 콘텐츠화하거나 정보화하여 공유하는 것에 늘 흥미가 있다. 나 또한 어느 지역에 가든지 맛있는 음식을 먹을 수 있는 정보를 수집하고 선별하는 것에 관심도가 높은 편이다. 내가 대학생이던 2000년대 초반 만 해도 인터넷 환경은 좋았지만, 정보가 원하는 만큼 쌓이지 않은 상태였다. 페이스북 또는 일부 블로거들이 정리하거나 실제로 먹어본 경험을 통해 입소문으로 정보를 주고받던 것이 머릿속에 선명하다. 아래 최근 방문한 나만의 맛집 기록을 일부 공유한다.

【큔(Qyun)】
가장 최근인 지난 주말에 방문한 ‘큔’. 청와대 근처의 조용하고 따듯한 공간. 비건 베이스의 건강하고 맛있는 음식, 내츄럴 와인을 선보인다. 간단한 식사와 아이스크림이 인기인 점심(Walk in Only), 내츄럴 와인과 채소 베이스의 정성 가득한 음식이 저녁(Reservation Needed). 일본에서 요리 공부를 하신 듯 한데 양념이나 판매하는 식재료들이 그것을 예측 가능하게 한다. 그 위에 건강하고 현지의 요소를 잘 접목한 예쁜 카페 겸 식사 공간.

【숲 속 장어촌】
부모님과 함께 가는 장어구이 맛집 좋은 질의 장어를 참 숯불에 모두 구워준다. 장소는 차량을 이용하지 않고는 접근하기 어려운 위치에 있으나 단골손님으로 늘 북적이는 공간. 말 그대로 좋은 재료의 맛. 정말 맛있다.

 

【르 프리크(LE FREAK)】
성수동 핫 플레이스 중 하나로 내슈빌 치킨버거가 시그니처 메뉴. 젊은 친구들이 하는 비쥬얼, 맛, 공간이 조화로운 곳으로 적당한 맛이다.

【순라길】
서울의 숨은 핫 플레이스 ‘순라길’의 토종 맛집 삭힌 홍어와 수육 그리고 김치가 그 유명한 삼 합(세 가지 재료의 합이라는 뜻). 직접 담은 막걸리가 조화로운 소박하고 맛있는 곳

이렇듯 맛집은 한국인의 삶 전반에 검색과 경험을 통해 자기만의 리스트로 자리잡고 맛을 추구하는 사람이라면 더욱 그렇다. 내가 기억하기로 맛집에 대한 가장 큰 변화와 호응은 이미지 기반의 새로운 소셜 미디어(Social Media) 인스타그램의 대유행과 더불어 커피나 음식점 산업 분야의 젊은 세대를 주축으로 한 대폭의 성장에 힘입어 개체수가 기하급수적 증가와 함께 젊은 사장님, 젊은 손님들 사이에서 그들의 세상 사는 경향과 유행이 정보의 축적과 이용에 크게 기여했다고 생각한다. 이면에는 그에 따른 업주들의 무수한 성공과 실패, 그리고 정보를 잘 이용하는 이용자의 선택에 대한 중요도 또한 빠르게 올라갔다. 소셜미디어 광고 산업의 주목도가 올라가자 소비자들의 힘을 빌려 알리는 바이럴 마케팅 (viral marketing)의 대표적인 케이스인 맛집 블로그 마케팅이 성행하고 있다. 소셜 미디어 환경을 활용한 마케팅의 트랜드로 일종의 에이전시 역할을 하면서 음식점 업주에게 마케팅 비용을 받고 체험 고객을 모집해 그 음식점이 검색에 노출되고, 어느 정도의 긍정적 반응을 이끌어 낼 수 있도록 하는 전략이다. 사실 초기에는 광고임을 숨기고 무조건적으로 좋은 평가를 올리도록 하는 경향이 있었으나 최근 더 분별력 있는 소비자와 익숙한 광고 패턴을 감지하고 배제 시키는 경향성으로 인해 완벽히 긍정적이 않아도 솔직한 리뷰와 그에 상응하는 작은 보상(일부 금액지원)등을 하는 추세로 변화하였다. 그 여파로 블로거와 인스타그래머를 통틀어 인플루언서 등의 역할이 매우 중요해졌다.

먹방은 현재 해외에서도 ‘먹는 방송’이라는 말을 줄인 ‘먹방’이라는 단어가 고유명사로 활용될 정도의 인기다. 먹방 유투버 채널도 다양하고 ASMR, 어울리는 음식 조합 만들기, 컨셉에 따른 음식 준비, 팬들과 소통하기 등 그 안에서 인기 요인들도 다양하다. 채널을 운영하는 유튜버가 무엇을 보여줄지에 집중하냐에 따라 도전하는 유형(양이 아주 많거나 먹기 힘든 음식이거나 접하기 어려운 음식 등), 미식을 추구하는 유형(먹는 음식의 맛에 대해 평가하며 양에 집중하기보다 맛을 전달하는 것에 집중), 소통을 중요시하는 유형(먹는 것에만 집중하는 것이 아니라 먹는 음식에 대해 이야기 하면서 소통하는 것을 중요하게 생각함) 등으로 크게 나눌 수 있고 개인 방송 운영 채널 아프리카TV에서 시작해서 현재 유튜브 채널에서도 사랑받는 콘텐츠로 자리매김하였을 뿐 아니라 유튜버들이 텔레비전 방송에도 출연해 역량을 발휘하는 등 인플루언서로써 말 그대로 인기에 비례하는 영향력을 행사하고 있다.

앞서 유행으로 시작해 문화로 자리 잡은 3가지 키워드로 살펴본 음식과 관련된 한국 문화에 있어 나의 개인적 인상을 떠올리면 ‘휩쓸고 지나간다’이다. 한국 사람들은 유독 유행에 민감하여 그것이 지나가는 유행임을 알면서도, 또는 알고 있기 때문에 앞 다투어 그 경험을 하고 싶어 하고 이것이 역으로 트랜드를 움직이는 원동력이기도 하다. 사실 나는 이 문화 속에 살고 있음에도 새로움도 흥미롭고 낡은 것의 매력을 선호하고 오래 지속되는 것에서 생겨나는 자연스러운 변화를 조금 더 사랑하고 지키고 싶은 마음이 있다. 이런 나의 반감이나 우려와 달리 정착할 것들은 어쨌든 정착하고 흘러가는 것들은 어쨌든 흘러간다는 것을 시간의 흐름과 함께 서서히 알아 가고 있다. 이전에는 유행에 지나치게 민감하고 앞서 사용한 표현이 지나치지 않다고할 정도로 새로운 자극에, 정보에, 서로에 휩쓸리던 우리나라가 못내 아쉽기도 했다. 그러나 각 나라의 문화마다 특징적인 장단점이 존재하므로 장점을 강화해 단점을 완화하는 것이 가장 효과적인 방향이 아닐지 요즘 들어 다시 바라보며 깊이 생각해 본다.

ソ・ダソム

서다솜
ソ・ダソム
1984年12月生まれ。
視覚芸術家

2007年3月 梨花女子大学 造形芸術大学 陶磁芸術専攻学士
2013年3月 ベルリン フンボルト大学交換留学生
2014年8月 梨花女子大学教員養成大学 教育大学院美術教育専攻修士

<経歴と活動>
2017年
・メキシコ メキシコシティにて
クラトインベルティド レジデンス入居作家(韓国文化芸術委員会後援)
・香港・Kong Galleryにて
ワークショップ “A Hundred Moons”

2018年
・韓国 光州 5.18記念文化センターにて
5.18記念文化財団 国際学術大会発表者「民衆美術,失敗で定義できない多衆の力」
・韓国 光州 アジア文化財団
ACC創作空間ネットワーク フィリピンパビリオンコーディネーター
・韓国 光州 ホットハウスにて
2018光州ビエンナーレ フィリピンパビリオン コーディネーター
・ノルウェー、スウェーデン、デンマークにて
北ヨーロッパ招待リサーチ(OCA ダニッシュアートカウンシル後援)

2019年
・韓国 光州にて
光州ビエンナーレパブリックリサーチプログラム 参加作家
ワークショップ “A Locality Observation in Gwangju”
ワークショップ “手にしたものはなんですか?”

2020年
・韓国 光州 ポボ食堂にて
ワークショップ “山のお菓子”
3人展「先に言う招待の言葉」企画、参加作家
団体展 “Amoeba” 参加作家

2021年
・韓国 釜山 芸術地球Pにて
個人展「失礼します、この近所にもしかして花屋さんはありますか?」
釜山 芸術地球Pレジデンス 入居作家

2022年
・韓国 光州 ヘユムにて
個人展「生きること、食べること、寝ること」
光州文化財団地域文化芸術特性化支援事業支援作家
・イタリア ベニス Spazio Berlendisにて
光州ビエンナーレ 5.18ベニス特別展示「花の咲く方へ」参加作家